糸魚川・田伏のテトラ帯


「アジです・・・」


「やっと釣れました。」

「土屋勝正とアホな仲間達」   糸魚川市 田伏のテトラ帯

6月ともなれば猛烈なフグ、アジ、サンバソウの大群に包囲され、ウキフカセで本命クロダイを手にするにはかなり苦労する日本海上越エリア。その激しさにTEAMウキ工房長野のメンバーも、やれ、投げのシロギスだ、渓流だ、休みだと涼しげな釣りとマッタリした休日に突入!・・・事前の情報ではフグが鉄壁なクロダイのガードをしているとか、「一丁、退治してやりますか。」と名乗りを上げたのは斉藤寿幸君・・・持続力なしですぐにダラケまくる他のメンバー達と違い、彼は底無しのスタミナを誇り、いつでも元気一杯。それもそのはず、以前はプロスキーチームの一員として世界中を飛び廻った経歴を持ち、当時は各国の金髪美女達と、夜のワールドカップを日本男子として戦い抜いたとか、抜かないとか?・・・その為か否か未だ独身。現在、結婚前提のお付き合い相手を募集中!・・・北欧の金髪美女も良いけれど出来れば日本女性で・・・。
 
6月7日、二人でまず向かったのは名立漁港。沖向きのテトラに釣り座を構え、コマセを足元のサラシに2,3杯。(なんだ、こりゃ)海面を真っ黒に染める5㎝ほどのフグの大群。オキアミでは2~3秒、ネリックス2粒だと10秒位、5粒の練り合わせだと1分以内にハリが無い!・・・で、30分であえなく撤退。あっぱれフグ野郎!・・・少しでもエサ盗りの層の薄い浅場でと、次に向かったのは糸魚川の田伏。

 ここは水深も3mほどでネリックスならチョロイチョロイと思いきや、フグに加えて小アジの大群、しかし6月の実績は十分の場所なのだが・・・チョッと不安を抱えつつ釣り開始。時間の経過とともにエサ盗りもますます増え、2時間経ち、3時間経っても、ワタクシ達のお相手になってくれるのはフグとアジ。時折、遠投で攻めている寿幸君に手の平から足裏サイズのメジナが掛かるのだが・・・。正午を少し回った頃から潮に濁りも入り、コマセに群がるエサ盗りにも変化が・・。
 中層を泳ぐフグの動きがなにやら鈍い気がする。(これは、もしや)潮上から仕掛けを入れてコマセの直下でネリックスを合わせると、苦労しました本日一号!???取り込んだのは33cmと小振りですが、ワタクシ、これをもちまして本日終了。
 練り餌で攻める寿幸君の後ろから、ボーッと眺めていると、ゆっくり流れていたウキがピタリと止りわずかにシモリ出す。(あっ、本命だ)と思うや否や、電光石火の早アワセでハリはすっぽ抜け。(あぁ~もったいねぇ)その後も同ポイントでまたも早アワセ!・・・
 「チョッと君、君、アワセ早くね?」ワタクシなりの練り餌釣法を「あ~でもねぇ」「こ~でもねぇ」と講釈と御託を並べ説明すると、寿幸君、判ったのか判らないのか再度同ポイントへ。三たび同じアタリでチョッピリ我慢強くなった遅アワセで、今度こそバッチリ決まったはずが、やり取り中にハリ外れ・・・。
 口惜しさ一杯、フグに退治された寿幸君「土屋さん、残業しますか」その一言に返す言葉を失ったワタクシ、そそくさと釣り場を後にしたのでした。

                                  土屋勝正

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