釣行記　親不知ジブ岩

ゴールデンウィークは西に東に釣り三昧と言う仲間達。私用の為に５月４日のみの釣行となった私は、このところ絶好調の斉藤寿幸氏と吉田英治氏からのお誘い受け、新潟県親不知のジブ岩へ乗っ込みのチヌ狙いで行ってきました。

斉藤、吉田両氏はこの季節、夜はホタルイカ掬い、昼は黒鯛釣りと何時寝ているのか心配になってしまうタフガイ。この季節のジブ岩は２桁釣果も珍しくなく、マダイの釣果も聞かれ、今回も期待に胸膨らませ渡ったのですが・・。

コマセは３人共、オキアミ6ｋｇにチヌパワー銀河やチヌパワーG2主体の軽めの配合。足元にコマセを数回蒔き、ウキ下５メートル程で期待の第一投。流れの筋を通しながら様子を見ると僅かにウキに変化が、回収するとハリが無い・・。どうやらフグがかなりいるようだが、２人に聞くとエサは残ってくると言う。２人のポイントにはすでに本命が居るようだ。

先に掛けたのは斉藤氏、ゆっくり楽しみながら取り込んだ黒鯛は４０cmほどの銀ピカ。ほどなくして吉田氏にもヒット。本命を手にしていない私は若干焦り出すが、中層ではフグ、ふぐ、河豚。タナ一本半まで落とせばアイナメ。潮の動きが止まり始めた頃、２ヒロで流していたウキがゆっくりと、しかし力強く沈み始めた。（やれ、やれだ・・・）

しっかりとアワセ、「お待たせ」と２人に声を掛け取り込んだ黒鯛に胸を撫で下ろす。続けて斉藤氏が２匹目を取り込むが、明らかに数釣りが出来る雰囲気ではない。
　潮も止まり、あれ程うるさかったフグさえも居なくなり、マッタリとした時間だけが過ぎ去る。昼食後も状況は変わららないままだったが、回収したオキアミの頭がグチャリと潰れてきた。
　「近くに来てるぞ、気を抜くな」２人に声を掛けた数分後、「来ました」振り返ると斉藤氏の竿がかなり大きな曲がりをしている。強めに締めているLBDのドラグからラインが一気に出された直後、「あぁっ」と情け無い声。やってくれました、バラシのトシちゃん。いつもの事ながら魚に優しいトシちゃんです・・。「だから居るって言っただろ。ほら、キタよ。」続けて私もヒット。
　この45ｃｍを最後に上がりとなりましたが、一応全員安打とは言え、この磯が持つ本来のポテンシャルから見れば、けして満足のいく釣果ではありませんが、気の置けない仲間との釣りと与太話で、日頃のストレスも解消できた。かな？

　　
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