興津川河口西岸の渚釣り  レポート齋藤庸三


皆様、初めまして。
昨年12月に発足しましたチームウキ工房静岡支部の齋藤と申します。
コロナ渦の中で何かと大変な世の中ですが、静岡県は緊急警報が解除。しかし、油断は禁物ですから十分に警戒しつつもクラブ員さんと興津川河口西岸に2月11日に渚釣りに行ってきました。
今回はご近所メンバーの望月さん、松永君、村松君と私の4名での釣行です。
望月さんと松永君は渚釣りが大好き。村松君はウキフカセ釣り初心者で今回が初の渚釣り。私はカメラマン兼皆さんのコーチとしての参加ですが・・・私も釣りたいです。
朝6時に釣り場近くのコンビニで待ち合わせ、買い物等を済ませ釣り場へ。
興津川河口西岸は駐車スペースからポイントまで近いのが魅力です。
海岸へ下りる際は、土手からみんなで協力して荷物を受け渡しして安全第一で浜イン。
海岸へ下りると各自思い思いの場所へ散りました。村松君は私の隣に釣り座を構えてもらい、先ずは餌作りとコマセの撒き方、仕掛けの組み方等からレクチャー。
興津川河口西岸の渚釣りは遠投が良く当たる傾向が強いので、その辺りも含めた内容の教えていきます。
選択したウキはチヌグレEXのLLで浮力は000。とにかく仕掛けをしっかりと入れ込むことに重点を置き、それをこなしやすいウキのチョイスとしました。
準備も整い、村松君、初の渚での第一投。
30m程の飛距離を出してくれました。その後、仕掛けをしっかりと海底へ落ち着かせるように操作。
そしていきなりの当たり。横から竿の立て方やいなし方をコーチングしながら波打ち際まで寄せた所で自分がフォローに入りチヌをキャッチ。
何と渚釣り初挑戦の一投目で40センチ程のチヌを釣ってしまいました。
私も村松君も大喜びです。
魚をキープして、釣りを続行します。しばらく見ていましたが、呑み込みが早く、大丈夫そうだったので自分の釣りの準備を開始。準備が終わった所で望月さんと松永君の様子を見に行くことにしました。
すると、今度は松永君が竿を曲げています。浜に上がったチヌはいかにも回遊と言う感じの綺麗な個体でした。彼もウキはチヌグレEXのLL・000です。
そんな感じで朝一から景気良くチヌが釣れてくれます。
しかし、この時合に私と望月さんが乗り遅れてしまいました。
その後、渚は沈黙してしまいます。
状況が変わったのは10時半頃。殆ど止まっていた潮が動き出したタイミングで私に当たり。しっかりと送り込んでから合わせやり取り開始。渚のチヌは良く走るので、引き味を存分に味わえます。
ゆっくりやり取りして40センチ程の魚を無事に取り込めました。
ここで、みんなの様子を見に行きます。
村松君と松永君はチヌらしき反応は得ているものの、今一つの様子。潮待ちかもねと話をし、自分のヒットパターンを教え、釣り方や仕掛けについてアドバイス。
望月さんはフグの猛攻に遭っており、チヌの反応は皆無との事。そこで、私の左隣に釣り座を移すことにしました。
これが吉と出て、すぐに当たりを捉えます。軟調の竿で存分に引きを味わいつつ、最後は浜にずり上げて無事に一枚目をキャッチ。これにて全員安打達成です。
ここからは思い思いの釣りでサイズアップや次なる魚を求め残り時間を楽しみます。
圧巻だったのは16時頃に望月さんが掛けた当日の最大魚。
力強い走りと締め込みをいなして見事に取り込みました。50センチには届かなかったものの45センチオーバーの見事な魚です。望月さんの最高の笑顔が印象的でした。
最終的には4人で10枚のチヌをキャッチすることが出来、渚での一日を満喫することが出来ました。

当日は昼過ぎより弱いながらも向かい風となり、通常であれば極端に飛距離が落ちる状況です。
その状況に対して、重量比で考えると重量の割に小粒で、飛行姿勢が良いチヌグレEXは好適でした。
皆さん、口を揃えて「このウキは良く飛ぶ」との感想。
また、潮馴染みも良く、イメージ通りに仕掛けを運んでくれます。
渚釣りはもちろん、遠投を必要とする釣り場や風や波のあるバッドコンディションにも強いウキ。それがチヌグレEXと言えます。今回の全員安打の立役者です。


参考タックル

竿・チヌ竿00号5.0m
リール・レバーブレーキ
道糸・サスペンドPE0.5号
ショックリーダー・フロロカーボン2号(10m)
ハリス・フロロカーボン1.5号(3ヒロ)
針・チヌ針1〜3号
ガン玉・G5〜B(仕掛けを海底に落ち着けたいため2〜3段打ち)

ウキ・チヌグレEX L、LLサイズ
浮力00〜000


今回はフグが少ない釣り座ではイエローを使用して、視覚での集魚効果も狙いました。フグが多い釣り座ではなるべく仕掛けを噛まれたりしないように、オレンジを使用しています。
ウキはショックリーダーの中に入れて使用します