初夏の能登・麦ケ浦「クロダイ釣り」当日の仕掛け
6月14日(土)・15日(日)青森にて開催の、MFG東日本「青森大会」(15日開催)に参加予定だったが、予報が良くない。
「もしもし、竜飛どうでしょうね。」
「中止でしょう2.5m(波)じゃぁー渡船はでないよ。伊豆もダメだし、能登しかないね」と岡田さん。
「オレもそう思っていたんですよ。野々木鼻できますかねぇー」
「福島の安部くんが2週間前に竿を出しているけどウェーダーが必要だって。麦ケ浦になるね」と言うことで青森に同行予定の福島の仲間にもこの旨を伝え、そして渡船、宿の手配をし、途中、糸魚川市の釣具店にて、福島県からの国井・佐藤峰雄両氏と合流し、エサを仕入れて、穴水町の「麦ケ浦」へ向かった。
いつもお世話になっている道辺船長に状況を聞き、「野々木鼻」は水位が高くムリとのことで、神明ケ鼻の湾奥にある石積堤防へ。ここは数回来ており地形等は把握済み。私は石積堤防の先端に、岡田氏は、堤防の付け根、佐藤氏がその隣に、その奥に国井氏がそれぞれ釣り座を構えた。
右からの「南西」の風がやや強く吹いて、上潮は湾の奥に向かって滑っている釣りにくい状況だ。しかし岡田さんは良い状況だという・・・
「上潮がワンドの奥に流れれば、必ず下潮は沖に出る。風が強ければ強いほど下潮は速くなるから、下潮を掴む仕掛けが必要だ」と言う。
そして1投目から岡田さんは竿を曲げる・・・足元から6〜8先まで海藻が伸びているため、2度ほど海藻に入られながら37〜8cmもを取り込み、その後も連発するが我々は足裏サイズばかりでサイズアップしない。いつものことだが岡田さんは小型そして外道もあまり釣らない>
なぜだろう?・・・そして数時間で45cmを頭40cmオーバーを3尾、それ以下のサイズ10尾ほど上げたのに我々は手のひらサイズが2〜3尾だ。
そして岡田さんに強烈な当たりが・・・海藻の先で掛けたサカナは手前に突っ込み海藻の林の中を走る。2度張り付かれたが糸を緩めて出すも、その海藻で根ズレ・・・深ダナを狙うと小型が多いので2ヒロまでタナを上げたら大型が食ったと言う。この日の40cmオーバーはすべて2ヒロから2ヒロ半だったと言う。
どうやら岡田さんが良型を揃えるはこの辺にヒントがあるようだ。私はその後、湾の奥に移動し31pを1尾、佐藤さんも35pを1尾上げ、私と入れ替わって石積みの先端に移動した国井さんも30pを1尾ゲットした。
2日目は、富山支部所属の鍋城氏も合流し国井さんは、「マダイ」狙いで、1人波消しテトラに・・・我々4人は「野々木鼻」の奥にある護岸堤防へ。船長曰く「ここの場所は今年ダレも攻めていない」とのこと。一見こんなところでクロダイが釣れるのという場所である。
護岸に上がって、状況を見ると約2m先までは水深50p程度でその先は、沖に向かって「かけ下がり」になり10m程で水深は3〜4m、20m先で7〜8mの水深でだんだん深くなっているが手前は「藻」が生えており、多分魚をかけると藻に向かって走ると思われる。
しかし、竿を出してみると、岡田さんが一投目から、37p程のクロダイをゲット。その後立て続けに40pオーバーを含めヒットした。自分も、数投目でかけるも、案の定「藻」に潜られ苦戦。テンションをかけず、そのままにして岡田さんが大型をかけたので、写真を撮っていたら、「ウキ」が動き始め「藻」から出たので、何とか取り込んだ。その後、岡田さんが更に大型をかけ、「藻」に入られないよう慎重にやり取りし、見事に「タモ」に納まり計測すると51p。これはなんと足元から5〜6m先の1ヒロちょっとの浅場で食わせたと言う。
岡田さんの釣り方は1尾釣っても型に不満があるとタナやコマセの位置、ポイントを変える。つまり絶えず釣り方や仕掛け、ポイントを変えて大型を狙っているのだ。現に浮いていると言って2ヒロで43cmを食わせ、その次に振り込んだときはネリエサを這わせて再び同サイズを上げた。
浮いているかどうかの判断の仕方、浮かせて狙うコマセの撒き方・量・さらにエサ取りの様子でネリ餌を使いハワセによる釣り方など状況に応じた釣り方をレクチャーしてもらい引き出しが増えた。鍋城さんも40p前後を釣り上げ、佐藤さんも40p前後のクロダイを釣り上げ、自分もその後、40p前後を2尾釣り上げ、40p以下はリリースということで足裏サイズを含めると30〜40尾近くヒットした。ちなみに岡田さんはこの日も40pオーバーを5尾上げ数、型ともダントツ!・・・ここ「野々木鼻」は、足場が水面ギリギリのため水位の低い冬の釣り場だが、今回の石積み堤防や護岸からなら、真夏でも十分楽しめる釣り場だ。
渡船 道辺渡船 TEL 090−4687−4401
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