ツッチーとアホな仲間達と遊んだ2日間
新潟・能生の乗っ込みクロダイ



渡船乗り場。長野の釣り人は船外機付きの立派なマイ
ボートを持っている。

沖向きで開始し、しばらくして40cmアップがヒット!

土屋さんは尺アジでアユの引き抜きの練習。

上條さんもアユの引き抜きの練習?・・・

私は48cmを頭に3尾の釣果。土屋さん釣らせて頂き?
ありがとうございました。

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ツッチーとその仲間たちと遊んだ2日間

2011年3月11日午後2時45分、三陸沖を震源とした国内観測史上最大のマグニチュード9.0の地震が発生した。当日、私は埼玉県春日部市の職場におり、店内で揺れを察知しお客様を外の駐車へ誘導したのち自分も外へ・・・電柱は大きく揺れ、また、駐車場の継ぎ目はヒビが入り、この大きなデルタのようなドッシリとした低重心の体でも立っているのが厳しいぐらいの揺れであった。そんな状況に中、一番気になったのは震源地。揺れも収まったので店内に戻り、至急パソコンを立ち上げてみると・・・宮城沖とのこと。もちろん、一番始めに頭をよぎったのは東北の仲間の安否。そして、飯能の山奥に住みキコリのように木を削りウキを作っているオヤジのこと・・・。幸いなことに東北の仲間や飯能のオヤジ&姉さんは大丈夫だったようで一安心だが、この震災や津波の影響で亡くなられた方も多く、しばらく釣りに行くという気分ではなかった。そんな大きな震災から2ヶ月が過ぎたゴールデンウィーク明けの5月21・22日、久しぶりに新潟へ釣行することになり、21日はプライベート釣行、22日に新潟県の「えびす釣具店さん」でチャリティー大会が行われるとのことで参加させて頂くことになった。20日の夜、岡田さん・北村さんとウキ工房で集合し、待ち合わせ集合場所の「えびす釣具店さん」に向かった。集合場所の「えびす釣具店さん」に到着し、一番始めに目に飛び込んだのが、長野支部の吉本新喜劇こと吉本さん。相変わらずのテンションでのお出迎えに岡田さんも嬉しそう。その後、続々と仲間と合流。今回、一番嬉しかったのが被災地の福島・茨城の仲間も参加してくれて会えたこと、それに長野や庄内そして富山などの仲間と久しぶりに仲間と合えたことが一番嬉しかった。いつも新潟釣行の際に案内&サポートをして頂くのが長野支部の仲間達。ウキ工房ブログ「土屋勝正とアホな仲間達」に登場してくるメンバーで、皆さんも御存じであろう。そんな「アホな仲間達」と一緒にアホになれるのが嬉しい私と「アホな仲間達」をオカズに楽しむ岡田さん・・・結局、みんなで「アホ」になって釣りがしたいメンバーである。今回、案内して頂いた場所は、能生の通称「トットコ周辺の磯」。数年前に一度案内して頂いて釣った経験もあり、私との相性も良いと予想・・・。この能生近辺には渡船が無く、自分たちのボートで磯に渡るのだが、私は、船舶免許を持っていながら船を操船する機会が無いため、この「自分渡船」で船頭をすることも楽しみの一つなのである。ボートを奪い取り、庄内の兄貴・釣る気満々の団塊オヤジ、そして仲間の面々を磯に渡した後、ボートの持ち主の上条さん・ツッチーこと土屋さん・私の3人で磯に上がった。実は今回、私には岡田さんより課せられた指令があった「○○を○○してこい」・・・この内容は、直接岡田さんに聞いて頂きたいが、恐るべしオヤジである・・・磯に上がり、土屋さんが「勝也君、準備が終わっているのだから、先に場所に入って釣りを始めちゃっていいよ!」とお声掛けがあり、場所の選択を開始。私が目を付けたのは2か所。
 
@風が背中から吹き横から波が抜けてサラシも出る内向きの釣り座で、底は砂地&岩礁で海藻も多い。  浅棚から中層、そしてエサ取りを避けるため付けエサを底に這わせることができ、様々な条件でも多彩  な攻め方ができる場所で、足場も良くクロダイが掛ったとしても取り込みも楽に行え、実績はあまり無い  が釣りやすく釣れそうな場所。
 A風が正面から吹く沖向きの釣り座で、左からサラシは出るがワンド状のような地形で左側と手前は浅く  ハエ根際や溝を釣る場所。沖にも横長の根があり、全体的に岩礁がメインで海藻もあるが、エサ取りを  避けるために付けエサを底に這わせるという事は難しい。岬状の足場でクロダイが掛ったとしても大型   のクロダイだと根ズレの危険性が高くバラしやすい。釣りにくいが釣れた実績が多い場所。
最近、楽な場所で楽な釣りしかしていないような感じもあり、再度、自分を磨きなおすためにも今回はあえて釣りにくい場所を選んだ。
当日の天気は良かったが、南西風が強く正面から吹き更に川水が入ってしまったようで海色は濁り気味。決して最高のコンディションではなかった。釣り開始当初、正面からの風が強く沖目を狙う事が難しい状況で更に潮も当て潮だったため、付けエサに「くわせオキアミSP−L」、ウキを「デルタEX−SSS」を使用して手前の溝やハエ根際を付けエサとコマセを同調させて狙っていたが、エサ取りのフグやイナダ・メジナなどが掛かってしまう。そこで、ウキを「デルタEX−S」に変更してコマセと付けエサを離して投入し、潮下のポイントで仕掛けを張って待つことにした。すると、待望のヒット!40cmを超える程のサイズであったが、頭が大きく綺麗な魚体で強い引きを楽しませてくれた。その後、居付いていたクロダイを釣ってしまったためか、更にエサ取りが多くなり、付けエサどころがハリまで無くなることが多くなった。そこで当初使用していた金龍「勝負チヌ1号」から「勝負チヌ3号」へ変更したのだが、ハリは取られなくなったもののクロダイからの返事はなく沈黙の時間が続く・・・。内側では土屋氏と上条氏が30cmオーバーのアジを連チャンで釣り上げており「尺アジ部隊」を結成。掛った尺アジを鮎の友釣りのように引き抜き、これから始まる鮎シーズンの練習?を思わせるような釣りを展開。そのため、沖のポイントのコマセを抜いて状況が変わるかなぁ?という考えもあり、私も内側にお邪魔してアジ釣りに変更。そんな事を何回か繰り返しているうちに、もう夕方・・・コマセも少なくなり「もう、終わりかな?」と思い最後は沖向きでチャレンジしよう!と沖向きで再度釣りを開始すると風も収まりエサ取りも無く付けエサが残ってきた。そこで、付けエサを「特選むきエビ」ウキを「デルタEX−SSS」に変更。集中して狙っていくと・・・ウキがゆっくり沈み穂先で聞いてみると、明らかに明確なクロダイの引きが伝わってきた。そこで、38cmと本日最大となる48cmのクロダイを連続でタモに収め終了となった。その夜、落ち込んでいる庄内の酒飲み兄貴(前夜もスナックから新潟入り)を中心に、恒例の「飲んで〜飲んで〜」が始まり、いつの間にか姿を消してしまったツッチーさんに生け贄約?を任された長野支部新支部長イケメンパパ斉藤さんなども交え、久しぶりにみんなで盛り上がった。
次の日の天気は雨。
当日から参加の茨城支部のタケちゃんこと伊藤さん&クロちゃんこと黒沢君、関東支部の矢島さん&北村家の婿タツと合流し「えびす釣具店さん」でチャリティー大会の受付を済ませ釣り場に到着。みんなに用意を済ませてもらい「自分渡船」の準備・・・しかし、俺「レインウェアー忘れた・・・」。途方にくれる俺に、タツが「レインウェアーありますよ」と天使の囁きかと思ったら、その後に「Mサイズですが・・・」と悪魔の囁きに変更。雨も更に強くなったため、しょうがなくその「悪魔のMサイズレインウェアー」に身を包むが、案の定ズボンのチャックは閉まらない・・・そんな格好で自分渡船を開始して渡し終わったのだが、心も体も、そしてパンツまでもビチビチョになり釣りどころではなくなってしまった。そのため、土屋さんの車で休ませて頂き、別の場所にいた北村さんの車から着替えを斉藤さんに持ってきていただき、最初から最後まで長野支部の皆様にはお世話になってしまった釣行でありました。その後、「えびす釣具店さん」のチャリティー大会検量所の体育館に向かい、検量&表彰式と「えびす釣具店さん」のご厚意によるチャリティー即売会が行われ、盛大に盛り上がりました。この大会の参加費と即売会の売上金全ては、2011年3月11日に発生した「東日本大震災」の被災地に義援金として送られるとのこと。今回の地震・津波で亡くなられた方のご冥福を祈ると同時に、今回の義援金を有効に活用して頂ける事を願いまして、御報告をさせて頂きます。
<使用したタックル>

ロッド・シマノ 極翔硬調黒鯛0.6−530
リール・シマノ BB−XテクニウムMG2500DXG
(スプールは夢屋ファイアーブラッド1700DAに変更)
道糸・サンライン 磯スペシャル ダイナード1.75号
ハリス・サンライン 松田SP競技ブラックストリーム1.5号
ウキ・ウキ工房 デルタEX−SSS ピンク0・デルタEX−S ピンク0
YOU−SHIデバイスSイエロー
<コマセ&付けエサ>
コマセ・マルキュー チヌパワーダッシュ・チヌパワーV9遠投・チヌパワーSPMP×各1袋にオキアミ6kg付けエサ・マルキュー くわせオキアミSP−L・特選むきエビ・くわせ練りエサチヌ
(ヒットエサは、くわせオキアミSP−L・特選むきエビ)
<エサの予約・問い合わせ>
「えびす釣具店」(24時間営業)    рO255−53−1363
※夏にはオトリ鮎も取扱しますので、鮎釣りファンの方も是非お立ち寄りください。