新発想のチヌばり、「勝負ちぬ渚」で良い型ゲット!








暑くもなく!寒くもなく!ウキ釣りでクロダイを狙うには絶好の季節となりました。

皆さんは、どんなクロダイシーンを楽しんでいらっしゃいますか?。私は、暑い夏には福島県いわき市の小名浜沖堤防でグレつりを楽しみ、お盆明けからは茨城県那珂湊の那珂川河口でリバーチヌを狙い。9月中旬からは茨城県各所のクロダイの渚釣りや大洗磯の落ちクロダイ、カイズ釣りを楽しんでいます。ここでは、先の923日秋分の日の茨城県北茨城市北浜での渚釣りのレポートをします。

数年前より渚釣りがブームとなり全国的に釣果が聞かれ出しました。その火付け役となるのが我らが岡田さんです。その岡田さんが秘かに釣行を重ね?クロダイの渚釣りにおける専用ハリの開発に携わりました。そしていよいよ!そのハリが釣りばりのメーカー金龍ばりから発売になる事となりました。

ポイントとなる渚に求められるハリの特性やその釣技に合わせた形状など専用フックの誕生です。その名も「勝負チヌ渚」。

当日は、正午からの釣りとなりました。釣り場の茨城県北茨城市北浜に着く直前に岡田さんから・・・

海底を引きずることが多い渚釣りはハリ先が鈍ることが多いため、ハリ先を内側に少しカーブさせることで海底のジャリや砂にハリ先が当たらず、長く鋭利なハリ先を保ち、また根がかりが少なくなる・・・しかし、そのままではアワせたときに口の中をハリが滑ってから刺さるため、スッポ抜けがあるのでこれを防ぐためにほんの少し外側にヒネリを入れて刺さるタイミングを速めている。これが半ネムリ、半ヒネリの理由だと言う。だが確実にフッキングさせるにはアワせのタイミングは、少し遅アワセ気味が良いだろうとも岡田さんは言う。また、試作前には、このわずかな「半ネムリ、半ヒネリ」はフグに飲み込まれてハリを盗られることが半減するのではと言う期待も少しあったがテストを繰り返すうちに予想以上の効果があることが分かり、庄内の磯でいつもなら1日に最低でも1袋はハリを盗られていたのに2日で4本しか盗られなかったと予想以上の効果があったことも話してくれたが、このヒネリネムリ角度のバランスが微妙でネムリが強すぎればスッポ抜けが多く、ヒネリが強ければ刺さりが速過ぎてフグには効果がない。このバランスが難しかったとも言う。さらに練りえさの場合はハリ先が出ていないのでさらに遅アワセがいいよ」とのアドバイスを頂いた。

岡田さんのアドバイスを頭に入れ釣りの準備に取り掛かりました。先に渚で竿を出していたウキ工房・茨城支部長鈴木さんと合流しウキ工房の渚チヌをセットし勝負チヌ渚2をハリスに結び1230分頃にスタートしました。海の状況は温帯低気圧が東海上を通過したため波の高い状況です。

今日の私の撒きエサは、マルキュー社のBチヌ遠投活サナギミンチ激荒を混ぜ合わせた撒きエサを使用。付けエサはくわせ練りエサチヌのみでの挑戦となります。開始してからは鈴木さんがアタリを取りますがなかなかヒットには至らず苦戦しますが時折付けエサが残る場面も…。

二人でウキに集中し波にラインが取られないようにメンディングを繰り返します。ややあって私にアタリ…。渚チヌがス〜ッと引き込まれました。そして充分に送り込みラインが走りヒット。クロダイは一気にカケアガリを右沖に走り出しました。渚チヌ特有の強烈な走りは堪りません。ゆっくり焦らずに波打ち際まで誘導しクロダイの頭を浮かせました。勝負チヌ渚がガッチリとカンヌキにフッキングしている事を確認して波を使いズリ上げ成功です。50cm2kgは超えているではあろう大型のクロダイである。

支部長の鈴木さんのアシストもありなんとか波の高い中取り込み完了です。その後何回かアタリは有るもののなかなかヒットには至らず波が満潮と重なり大きくなり釣り座を洗い出したためわずかな時間でしたがなんとかクロダイを釣ることができました。そして鈴木支部長と渚のゴミを拾い釣り場を後にしました。
 勝負チヌ渚を使った感じですがハリ先がねむっているためにハリ先が立つている従来のハリは点で貫通するのに比べねむりの分だけハリ先が大きく作用するのか薄く広くかかる感じかしクロダイの口周りのキープ率が高いように感じました。そしてこの日の釣りでフグに飲み込まれてハリを盗られることがまったく無かったのはびっくり!!!
 またクロダイの渚釣りに新しいアイテムの登場に更なる大物を夢見る釣行となりました。
皆さんもクロダイの渚釣りに挑戦してみてはいかがだろうか・・・渚でクロダイが待っていますよ。

                                 伊藤 武 BACK