上がり間際に能登のクロダイをキャッチ・・・

40cmでも50cmクラスのパワーにビックリ!・・・

「やっぱり日本海だと極翔硬調黒鯛クラスのパワーは必
要だよ」とオヤジは余裕でクロダイと遊んでいる。

釣り上げた直後は55cmあったのに?・・・

「チームウキ工房に入ってサカナより良いものをゲットし
ました」と言うのは関東支部のクミちゃんと富山支部の
ジャイ子。

                  

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『チームウキ工房・ファイナルカップ・2010 in 能登』 参戦記。

5月29日〜30日の二日間、ウキ工房の最大のイベントの一つ『チームウキ工房 ファイナルカップ in 能登』に参戦して参りました。第一回の佐渡に始まり、庄内に次ぐ第三回大会です。三年に一度開催される!いわゆるウキ工房のワールドカップ?なのであります。(日本代表の監督も岡チャンでしたね(笑))....。一路茨城を出発、栃木県、群馬県、長野県、新潟県、そして富山県と600キロ以上....!。五県を走破やって参りました!『能登半島』・・・
待ち合わせ場所に到着したのがAM4時を回ったあたりだろうか?....。薄暗い中にも懐かしい顔ぶれや新しい顔ぶれも・・・皆さん長距離運転で疲れていないのか心配になっちゃいますね。でも気合いが入っているのは確か。各支部が集まり、いよいよ!岡田さんの挨拶でファイナルカップのスタート?・・・のはずだったのですが。ここで、岡田さんが能登半島に来たもう一つの理由を暴露...。『倉ちゃんこと長野支部で副本部長の倉石さんに...「何でこの間、テレサ・テンの歌を聴いて号泣していたの?」この真意を聞きたかったとのこと。でも本人(倉ちゃん)不在で不発....。朝の挨拶もすみ、号泣の謎は夜の懇親会へ持ち越しとなった。岡田さんの挨拶で気合いを注入〜! 個人戦、団体戦に別れて各釣り場に向かった。私達、茨城支部は支部長の橋本くん、真弓さん、私で個人戦に出場。団体戦には、黒須さん、清水くん、黒澤くんが向かい、私達は穴水の野々木鼻へ移動。前に『645』の何やら不審ナンバーの車が?・・・佐渡の近藤さんである。渡船場に付き、近藤さんに貴重なアドバイスを頂いた。『ここは、クルブシからヒザまで潮が上がるのでブーツが鉄則だよ?』と言い、参加者全員がブーツを履くなか、近藤さんだけシューズ....?。筋金入りである。そして磯割りの抽選。私は20番で19番は岡田さんである。橋本くん、真弓さんは22番、23番で野々木鼻の先端に渡る事になり、磯に無事上がり、岡田さんから野々木鼻のポイントや攻め方を伝授して頂き各自準備完了、AM6時に一斉に競技開始。私はワンドを挟み岡田さんの対岸に釣り座を取った。しばらくして待望のアタリ...。小気味良い引きで能登第1号は手のひらサイズのカイズだ。岡田さんもそのサイズに手を妬いている模様。すると岡田さんに良型がついにヒット!・・・5m程張り出したハエ根をかわし取り込み体勢のはずだったが『ありゃ〜!伊藤く〜んやっちゃったよ...。』と一言。でも潮が動かない中、良型を掛けるとは恐れ入りました。その後やはりカイズクラスは上がるもののサイズアップせず時間だけが過ぎて言った。野々木鼻の湾奥の奥からは、朝から近藤さんの声が響き渡り、あい変わらず近藤さんは全快バリバリ・・・!
午後1時をまわり風が強く吹き出した。すると潮が動きだし時合いが到来。岡田さんが足下を60cm近い巨チヌが泳いでいるのを目撃....。『伊藤くんの方にデカイの泳いで行ったぞ』と言われ、『ヨシ!巨チヌ来いよ〜!』と念じていたら行きなりチヌキラーが海中に飛んでいった!・・デカイ!・・・しかし、巨チヌではなくメーター級のピンクのカンダイで1.25号のハリスはもとよりチヌキラーも持って行かれてしまった。『まずい?』と思い岡田さんを見ると『またまた!やっちゃったよ2連発だよ...。』岡田さんのまさかのバラシ2連発でほっと肩を撫で下ろす。橋本くん、真弓さんもヒットパターンを掴み沖目を攻めている。ここで岡田さんが「伊藤くんもこっちに来なよ〜」と天の声。すかさず隣に入れていただいた。そこで、岡田さんの撒きエサを見ると淡いピンクの配合を使っているではないか!。
『岡田さん、その配合は?と聞いてみた。『クロダイの配合が無くて...グレの持ってきたんだよ。クロダイもバンバン釣れるんだね....?』と言っていた。グレ用の配合が岡田さんの手により『Gスペシャル・チヌ能登バージョン』に変化していたのだった。初日の競技時間が残りわずかとなった14時頃!・・・『いい感じだ。食えばデカイぞ...。』誘いを丹念に入れる岡田さん。そして『ほれ..!ほれ..!ほれ..!これでもか誘いをと掛ける岡田さん・・・。それをじっと見る私!・・・。
『ほ〜ら!食ったよ!・・・そっち行っちゃ駄目ぇ〜....。』バッドから曲がる竿!。
『デカイから!時間をかけるよ!』歳で肩が上がらないはずだがリハビリ釣行を重ねているためかあるいは執念か、竿の取り回しも速く余裕のやり取りで大チヌの動きを操っている!・・・とんでもない親父である。イナシも入り完全に岡田さんに操られているクロダイも可哀想だ。そして確認出きるところまで浮いてきた。
『デッ?デッ!デカ〜ッ!。』
『伊藤く〜ん、写真撮って!。』余裕である。数回の引き込みはあったが難なく取り込み完了。撮影を済ませ計測すると55cm近いクロダイで『やっと3発目に取れたよ。全部捕ったら皆に悪いからな.....。』ごもっともです。(笑)
これで、岡田さんは終了。バッカンを洗い、洗い汁を私の足元へ!『ジョロ、ジョロ、ジョロ〜、これ入れると釣れるから』すると『バッヒュ〜ン!。』クロダイ40cm!・・・岡田さん!凄すぎです。私のクロダイが上がりチヌらしく初日の競技は無事に終了しました。宿の田尻荘に入り、疲れを癒すべく風呂に入り[懇親会]の始まりです。岡田さんの挨拶。朝の挨拶のリベンジで倉ちゃんこと倉石さんに「何でテレサ・テンの歌を聴いて号泣してたの?」と聞くと今回のファイナルカップには倉ちゃんの奥方も同行しているらしく『岡田さん!勘弁して下さい。』との事であった...。でもテレサ・テン世代の倉ちゃんには相当の思い出と思い入れがあるのは言うまでもない。でも奥方も倉ちゃんのビールビン踊りは見たかったらしいですよ?。
その後、各支部のメンバーの自己紹介の他、初日の結果発表。個人戦は関東支部の加藤孝之さんがトップ。それを山形支部の奥山和弘さんが僅かな差で追うかたちです。団体戦はクロダイ番長、秋野豊さん率いる庄内支部がトップ、そして茨城支部が追っています。『頑張れ!茨城支部。』その後各支部入り乱れての酒宴は夜遅くまで続いたのであります。
明けてファイナルカップ二日目。野々木鼻での最終日です。私は抽選で19番?・・・あれ昨日誰かが?・・・そう、岡田さんと同じゼッケンを引いてしまいました。そして近藤さんは今日も元気にシューズである。そして点呼があり、18番が加藤くん、20番が奥山くんで優勝をかけて争う二人に挟まれての釣りです。
野々木鼻は荷物を置くと座れる所も無く、寝るなんて無理。ちょい二日酔いの私には辛い釣り場です。チャランボーを立て竿かけを枕代わりに、頑張りなんとかクロダイを4枚掛けましたがキーパーは2枚。そして朝から野々木鼻には近藤さんの声が響き渡り二日目も元気バリバリ絶好調のようだ。優勝を争う二人は間髪入れずに軽快な手返しを繰り返す。次回は私もこう行きたいものだ...。私が見た限りでは二人共にキーパーは2枚。五分と五分である。このまま13時を迎えタイムアップ。迎えの船に乗り、渡船場に戻り一路検量場所の田尻荘に向かいます。
検量場所には事務局長の北村さんをはじめ本部長の秋野さん等がクロダイ遅しと待っていた。そして次々と検量をし表彰式を待つのみとなった。田尻荘で昼食のスペシャル弁当を食べながら待つこと数分。遂に第三回大会のファイナリストが決まりました。北村事務局長の発表で優勝は逆転で山形支部の奥山和弘さんが第三回大会の優勝。二位は関東支部の加藤孝之さん、三位は茨城支部の真弓繁一さん。そして団体戦は庄内支部が優勝であった。皆さん二日間、お疲れ様でした。
最後に私事ですが、まだまだ素晴らしいクロダイ釣り場があることを再認識したことは言うまでもありませんが、岡田さんを親父として集まるウキ工房のメンバーの素晴らしさを再認識しました。
また三年後にお会いしたいです。
ホスト支部の富山支部、支部長の田島隆成さんや山住さんをはじめメンバーの皆さんお世話になり、ありがとうございました。そして大会役員さんもお疲れ様でした。
最後に岡田さんはやはり大会最大魚を釣り上げ私達にインパクトを与えてくれました。そんな光景を独り占めした私は今回のファイナルカップの一番の幸福者ですね。福島支部の渡部くん、佐藤くん御免なさい。
『今も昔もただ者じゃありませんよ、あの親父!・・凄すぎです。』
また能登半島に是非とも行きたいと思います。いや行きます!。
能登のデカイの釣りて〜ッ!
                                                伊藤 武