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今年の冬は三月に入ってから寒い日が続いて、中々気温が上がってこないので、みんなして春磯は何時から始まるんだろうとヤキモキしていた。時期的にはもうそろそろなのだがと思っていた所、四月四日の日曜日に「TEAMウキ工房庄内支部」の榎本氏より釣りに行こうと誘いを受けたが私は都合が悪く行けなかったので彼ら4人で行った模様。昼過ぎに電話を入れると思ったより波が高く釣りをする場所が無い状態だと釣り座を決めかねている状態だった。庄内の磯は走りの時期にはクロダイが喰ってくる地域がある程度決まってくるので波が高いと釣り座が無くなるのである。
夕方、少し波が落ちてきたようで暮れ坪の深間周辺に入った模様。南向き(立岩向き)に入っていた先客が午後4時頃にクロダイを一尾釣り上げそれから続けてトータル4尾のクロダイが釣れていたと電話があった。彼らはクロダイの釣果は無かった様だが、ようやく庄内磯のクロダイシーズンが始まった様である。
その情報を受けて私は4月8日、9日休みなので釣行を決意して行ってみる事にした。
8日は、私と紀氏の二人で暮れ坪に向かった、現場に行ってみると、また波が高く4日に釣れたポイント周辺等は波が被っているので他のポイントを探す事にして南に向かった。あちこち探してようやく見つけて鼠ヶ関の弁天神社の裏側の堤防に決めて仕度をしようとしたら磯ブーツが無い事に気付いた!・・・ショック、仕方なく家まで戻って磯ブーツを持ってきたが、さすがにまた鼠ヶ関までは行けないなぁと思っていたので、海を見ながら車で走っていると波が少し落ちてきた様な気がしたので暮れ坪の深間に行って勝負する事にした。現場に行って竿を出した時には午後一時になっていた。
波はやはり高く、行きたいポイントは時折波が洗う状態なので、仕方なく内向きの道路に向かって竿を出す事になった。悪くは無い様なので粘ったが二人してエサ取りも何も釣れない状況が続いた。徐々にではあるが波が少し落ちてきた様な気がしたので一発勝負と思って、狙いたい南向きのポイントにコマセを4〜5杯撒いて竿だけを持って何とかポイントの手前まで出て竿を出した。沖からのサラシで一面真っ白くなっているので、直ぐにウキが見えなくなってしまうのでウキを見るのをやめ、道糸の張りだけで流していくと2投目で緩めた道糸がピンと張り竿先がコンと持っていかれたのでアワセを入れるとクロダイ特有の引きが伝わってきた。ラッキー・・・取り込んでみたら45pのパンパンに太った乗っ込みのクロダイだった。
直ぐにポイントを紀氏と交代して譲ったが、この日は釣れなかった。
次の9日は、私と紀氏、安達氏、佐藤淳吾氏の4人で向かった、昨日よりは少し波が落ちてはいるものの依然、沖向きは厳しい状況なので南向きを攻める事にしたが2人位しか竿が出せないので佐藤氏と安達氏が南に向いて、紀氏が昨日の内向きに竿を出した、私は釣り座が無いので無理をせずアドバイスに徹する事にした。
今日は午前8時半位から竿を出したが、全く魚の反応が無い、エサ取りも居ない状況が続いた。私も彼らと変わって少し竿を出して見たが全く同様で4人は昼まで粘ったが反応がないので皆で昼飯を食って釣り座を少し休める事にした。
約一時間後釣りを再開しても状況は変わらない。私は見ているだけで腹は満腹になったので瞼が重くなって我慢出来なくて少し寝る事にしたが、少しのつもりがだいぶ寝たようで、安達氏から佐藤淳吾氏がクロダイを掛けた様だと起こされ、見ると竿が大きく曲がっていて特有の叩く様な引きをしていたのでクロダイだと確信してして私はタモを持っていった。寄って来たのは41.5pのクロダイで、時計を見たら午後3時だった。その直後直ぐ隣にいた紀氏が40.5p取り込み、私も割り込むと直ぐに38.5pのクロダクロダイが食ってきた。安達氏が一人取り残された状態でプレッシャーで潰れそうになっている。なんとか釣ってもらいたいが私達ではどうしょうも無い・・・その後ね膠着状態が続き、また反応が無くなったので私も釣りを始めると、またクロダイが喰ってしまった。取り込んだのは43pで安達氏にまたしてもプレッシャーをかけてしまったので私は竿をたたんだ。続いて紀氏もコマセが無くなったので竿をたたみ、30分位して佐藤氏も止めて、まだ釣っていない安達氏だけになったが゛結局クロダイは釣れなくて納竿となった。きょうは4人で4尾の釣果だった。
ようやく始まった庄内磯の春のクロダイ釣り、やっと長い冬を終え、これから楽しみな時期がやって来た。皆さんも都合を付けて庄内に釣行して見てはいかがだろう。
                                                                                                    TEAM ウキ工房    秋野 豊