チームウキ工房関東支部新年会釣行

 新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。と言うことで、毎年恒例となりました伊豆初釣行。今回も色々なドラマがありましたので白熱の模様を私、チームウキ工房関東支部、矢島 博之がレポートさせて頂きます。
 

1月12日。山形、福島などからはるばる参加してくれるメンバーの為に、「40センチオーバーを釣るならここしかないでしょう!」と前回の関東支部ファイナルカップ予選に引き続き今回も妻良、五平衛丸さんにお世話になりました。天気予報では西風、風速5メートル前後。夕方から夜にはかなりの強風になるものの、昼間は何とか釣りが出来る予報で安心していた・・・が、なぜか、秋野豊さん率いる庄内支部のメンバーが雲見、伊浜を通り妻良に近づくにつれて、無風に近かった港に徐々に風が・・・秋野さん達が合流し、定刻通り出船する頃には、湾内にもかなりの風が吹き始め、湾内を抜けサントウに到着する頃にはかなりの強風が吹き荒れ、船長も首を傾げるばかり。安全を十分に考慮し、黒島、道行、サントウへとメンバーを順番に下ろしていく(足場優先の岡田さんは福島支部の佐藤正司さんを率いて、サントウのテラスへ)。案内役の私(矢島)と鈴木勝也さんは降りる磯がなくなってしまった為、港へ引き返す。私が堤防を断固拒否(前回のファイナルカップ予選参照してください)したので、途中の京の字の奥へ下ろしてもらう。

 
 磯に下りると更に風が強くなり、立っているのもかなり辛い状況。鈴木さんに場所選びを譲ってもらったので、ワンドの奥へと釣り座を取って早速釣り開始。まず、風の影響を考え『デルタ 1EX 3B SS』と重めのウキで始めるが、少しでも海面から竿先を離してしまうと、道糸が飛ばされてしまい、付け餌は取られるものの喰わせる事が出来ず。−00ウキでウキごと沈めたり、SSS(スリーエス)などの小粒ウキを使うも風で仕掛けが上手く張れない為、釣果のないまま時間が過ぎていく。鈴木さんを見るとタモ入れの最中だったので、気分転換も兼ねて様子を見に行く。なぜか、カワハギを大事にタモ入れ。鈴木さんの釣り座はせり出した岩に風は遮られるものの、そこからの大きなサラシでやはり釣りづらそうだが、流石は鈴木さんで35センチ前後のメジナをぽつぽつと釣り上げ、外道のはずのカワハギやブダイは大事にタモ入れ・・・それも、流石鈴木さん・・
 
 鈴木さんからも、仕掛けを張らないと喰わせられないとアドバイスをもらったので、二段ウキへと仕掛けを変更。上ウキを『キャッチー 2B』下ウキを『シンカー -B』に変更して再び釣りを開始すると、25センチの木っ端メジナ、ブダイと二段ウキにした成果がハッキリと出た。すると、下ウキのシンカーが先程より沖に流れ始めた(潮に変化が出てきたのも二段ウキならよくわかります)。より慎重にライン操作をしながら、仕掛けを流すとキャッチーがゆっくりと沈んでいく。アタリだ。少しラインを送り込み、後は張ったまま竿先、胴に乗ったのを確認して合わせる。慎重なやり取りで無事にタモに収まったのは、大満足のメジナ45センチ。更に追加を狙うも風が更に強くなった為、釣り場を洗い流し納竿とした。港に戻ると岡田さんと一緒に上がった福島支部の佐藤正司さんが岡田さんを差し置いて、61センチの見事なマダイをゲット。(ちなみに、岡田さんは朝一でマダイらしい魚をバラしたと、佐藤正司さんから密告がありました)。10メートル以上の強風にもかかわらず、道行に上がった庄内支部長の佐藤昭広さんが42センチのメジナを頭に、他のメンバーも40〜35センチを釣り上げていました。そして、今回、山形支部の他に嵐まで率いて来た秋野さんは、釣り上げた魚を入れた活かしバッカンを、率いてきた嵐による波に飲み込まれたそうです
 

1月13日。山形、福島支部のメンバーに色々な伊豆半島の釣り場を知ってもうらおうとの事で、ほとんどの人が初めての大瀬、大倉丸さんにお世話になりました。大瀬は西風にも強く、この時期は大変ありがたい場所です。今回、ゲストとしてマルキューより花岡さん、みして三島の高橋さん(ウキ工房HP 伊豆通信)に参加して頂き、早速、渡船開始。船長のご好意で、大瀬を代表する一級磯の牛ヶ瀬、オン根、与平にそれぞれメンバーを下ろし、満員で一番船に乗れなかった私と田中達矢君は二番船で中の島に。オン根向きに田中君、私は船付け場のタカヒラとの水道に釣座を構えてスタート。潮はゆっくりと港方向に流れているようで、開始30分で25センチ程度のメジナが4匹にベラやメバルなど。サイズアップを狙って、流す場所やタナなどを変えるが、次第に釣れるのはフグばかり。田中君に状況を聞くがあちらは更にフグの猛攻にあってるようでお互い一旦休憩。潮が引くと沖向きに移動できるとの事なので、船付けに見切りをつけ移動。結局、移動→暑さでTシャツ→寒くなり着替えを5回ほど繰り返しましたが釣果には恵まれず。
 ここからは、オン根に乗った、岡田さん、ゲストの高橋さん、佐藤正司さん、榎本さんの目視でのレポートです。11時20分頃、あちらもかなり厳しいらしく、早々に輪になって昼食。しかも昼食時間が長い!諦めムードか?12時10分頃、話が尽きたのか釣り開始。潮が変わっているらしく、珍しく岡田さんが釣座を沖向き、水道向きと転々と。後で聞くと10回近く場所替えをしたそうです。帰りの車では足が痛いと騒いでいました。水道向きの榎本さんが良さそうな雰囲気。数分後にヒット!良型らしく竿が綺麗な弧を描いている。数分のやり取りのあと、あと少しの所で痛恨のバラし。がっくり肩を落とす榎本さん。余りの落ち込みに一部始終を見ていた私に全く気が付かない。13時頃、水道向きを攻めていた高橋さんにヒット。こちらも良型らしく何度も根をかわすような仕草で、数分後に無事にタモ入れ。遠目ながら40センチ位はあるだろう。13時15分頃、沖向きの際に仕掛けを入れていた佐藤正司さんの竿が一気に海中へ・・・そして、元の位置に。すかさず隣の岡田さんに報告(笑)榎本さん、佐藤正司さん来年もリベンジお待ちしています。
港に戻ると、与平に乗った福島支部長 渡辺君がなんと自己記録になる47センチを釣り上げ満面の笑み。厳しい状況の中、高橋さんが40センチ、マルキューの花岡さん、鈴木さんが35センチなどを釣り上げ、無事に2日間を終えることが出来ました。最後にマルキュー株式会社の花岡さんより新製品の『爆寄せグレ』の説明と、メンバーによる質問などに丁寧に解説して頂きました。ありがとうございました。また、今回、渡船にてお世話になりました、妻良 五平衛丸さん、大瀬 大倉丸さん。ありがとうございました。

                 チームウキ工房 関東支部  矢島 博之   BACK