各支部の予選会を勝ち抜いた選手によるクロダイ釣りのトップを競う「第3回チームウキ工房ファイナルカップ」が5 月29日、30日の両日、石川県の能登半島で開催されました。 この大会は各代表選手2名づつ磯に上がり、4時間で釣り座を交代し、2日間で30cm以上3尾の合計長寸でトッ プを競う「個人戦」と各支部推薦による代表者(2〜4名まで)の5尾の長寸による「団体戦」でチームウキ工房のトッ プ支部を決定するものです。 個人戦の初日の第1試合は外浦の大沢周辺を予定していたのですが、ウネリが残り、急遽、穴水の「野々木鼻」 にステージを移し、団体戦は収容力の関係で七尾湾の沖磯と能登島の「田尻」周辺の釣り場に分かれ、それぞれ6 時にスタートしました。 個人戦の「野々木鼻」は穴水湾に長く突き出た岬で波もなく、まるで湖のような釣り場でちょっとした風でも2枚潮 になる特殊な釣り場です。 しかし、ここは風が吹かないと潮が動かない!・・・つまり風による対流で潮が動き、2枚潮が発生するため、表層と 下層の流れが逆になるのです。 したがって、この2枚潮をどう攻略するかがカギ!・・・大半の選手はこの「野々木鼻」は未経験のため、この釣り場 経験の多い選手が当然有利!・・・しかし、初日の第1試合は、経験者を押さえて45.2cmを頭に良型を揃えた関東 支部の加藤孝之さんがトップ、そして、やはりこの釣り場未経験の山形支部の奥山和弘さんがこれを追う展開にな りました。 一方、七尾湾と能登島に分散した団体戦ですが、クロダイ番長、秋野 豊さん率いる庄内チームが50cmオーバー を頭に良型を揃えて暫定トップ、これを茨城の若手チームが2cm差で追従する面白い展開となり、初日は終了となり ました。 この日、各釣り場とも数は出るものの手のヒラサイズが多く、検量サイズを揃えるのに苦労したようですが個人戦、 団体戦を含め、規定の30cm以上のクロダイは70尾以上も検量所に持ち込まれ、あらためて能登の底力に驚かさ れました。(もちろん検量後に大半は放流) そして2日目6時、第2試合がスタート・・・この日も第1試合同様、個人戦、団体戦とも同じ釣り場での競技となり、 さらなる釣果が期待されました。 しかし、以外にも釣果は伸びず、エサ取りのアジやウミタナゴ、フグに苦戦したようですが、43cmの良型を取りこみ、 第1試合トップの加藤さんとの3.9mm差を見事ひっくり返して山形の奥山さんが逆転優勝!・・・そして団体戦はこの 日も好調の庄内チームが賞金をゲット!・・・ 今回、ホスト支部として渡船や宿の手配などでご苦労をお掛けした富山支部の皆さん、大変ご苦労様でした。さら に協賛各社様、ありがとうございました。この場を借りて御礼申し上げます。 チームウキ工房顧問 岡田 進 |
岡田 進 52cm 野々木鼻
秋野 豊大会委員長 51.3cm 七尾湾
北村則康実行委員長 50cm 麦が浦 |