鈴木勝也のでぶらり釣りの旅
チームウキ工房
若手が狙う下田沖・横根のイサキ






前回アップさせてもらったブログは見て頂きましたか?
今回は、前回アップしたMFG東日本主催「がんばれ東日本!復興親善海釣り大会」の伊豆大会が終わった次の日の釣行レポートです。実はこの釣行、「平日休み組」の若手メンバーで前々から打ち合わせをしていた釣行なのです。
本来の予定では、日曜日のMFG大会では田牛の「大根」、そして喜一丸に素泊まり宿泊して、二日目は「石取根」でイサキ狙い・・・と、二日間とも喜一丸でという予定だったのですが・・・
しかし、台風のウネリが大きくMFGの朝、船長が「次の日も船は出せないな・・・」ということで、「もしかしたら、このまま日帰りになっちゃうかも・・・」ということもあり宿もキャンセルしていたのでした。
MFG大会終了後、平日組の田中君・加藤さん・私の3名でミーティング。せっかく三人で連休、しかも平日に休みを合わせて伊豆まで来たんだから、船が出るところがあれば二日目もやろう!できれば、イサキが釣れる場所がいいよね・・・と、こんな状況なのにワガママな私達は、イサキが釣れそうな場所を探した。通常、伊豆半島でイサキが狙える場所だと、神子元島・横根などが手っ取り早いが、こんな状況だと・・・そこで、いつもお世話になっている「すさき丸」に電話してみた。
すさき丸は、いつもお世話になっている須崎港の船宿で、横根を始め細間島・田の浦島・爪木島周辺の磯にも渡船してくれる。穏やかな船長で船を操る技術もピカイチ!そんな須崎なら、横根へ行けなくても爪木島などであればイサキも狙える。
私「いつもお世話になってます!ウキ工房の鈴木です。船長、今日横根って船出ました?」
船長「鈴木さん、今日はウネリが残っちゃってね〜、横根の前までは行ったんだけど無理だったから引き返して来ちゃったよ」
私「明日はどんな感じになりますかね?できれば、イサキが釣りたいのですが・・・」
船長「明日になってみないと分からないけど、半島周りならできると思うよ。横根はウネリがおさまればね・・・」
私「じゃ、とりあえず半島周りでお願いします。明日の朝伺いますね」
ということで、釣り場を須崎に決定できたので、今度は宿の手配である。幸い、以前、サンラインのテスター会でお世話になった「温泉旅荘 遊」に連絡し素泊まりならOKということで明日も釣りができる準備が整った。宿に到着しおかみさんに挨拶を済ませ、少し休んだ後に隣の焼肉屋で明日の大漁を祝いビールで乾杯!いつものパターンである。
次の日の朝、須崎港に到着し船に乗り込むと、私達とは別のグループの三人が同船していた。
船は、一路港を出て爪木島方面へ向かう。別のグループ三名を尾山へ降ろし「うちらはどこに降りるのかな?」と思っていたら、船長が「鈴木さん、横根行くか?これならできると思うから!」と嬉しいお言葉。しかし、実際に行ってみないと分からないため、期待と不安を胸に横根へ向かった。下田沖に点在する「石取根」「横根」「沖横根」「トイ根」「平根」の5つの磯を総じて「下田沖根」と呼び、「横根」はその一つ。潮も良く通し下田沖根の中でも一番大きくメジナ・イサキを始め、シマアジやヒラマサなども釣れ上がる大変人気の磯である。また、この横根では昭和63年5月22日、シマアジの日本記録「111cm・17.5kg」が釣りあげられているが、この記録は未だ破られてはいない・・・
そんな夢の磯ともいえる横根は、人気が高いうえ渡船の数も多く渡礁時間が決まっており船の上で時間を待つのだが、今日に限って時間になっても他の船は来ない。
「今日は三人で横根が貸し切り状態!」という滅多にない条件で裏本場に船を付けた。
荷物を渡している途中、田中君の磯バックが海に落ちてしまうハプニングがあったが、なんとか荷物を降ろし終わり無事に磯に上がった私達はすぐに釣りの準備に取り掛かる。しかし、田中君はバックの中身を出して海水除去からスタートすることに・・・まっ、MFG伊豆大会の優勝者は「鈴木さん、先に釣ってて良いですよ」と余裕綽々。
そのお言葉に甘えて私は裏本場、そして加藤さんは「表に行ってくる」と本場へ移動し釣りを開始。
海の状況を見てみると、石廊崎方面から須崎方面に流れる下り潮の激流が見え、その流れに引かれるように潮がゆっくり左へ流れていた。また、ウネリの影響で左右から大きくサラシが出ており、そのサラシの先端部分からポイントになることは間違いない。しかし、水温も高くエサ取りも多いと予想したので、いきなりサラシにコマセを入れてしまうと沖にエサ取りが出てしまい釣りにくくなってしまう可能性もあるため、コマセはサラシが出ない磯際へ集中して入れ、そのコマセがゆっくりとサラシに引かれて流れていくだろうと予想したサラシ際から仕掛けを投入することにした。
狙いは「イサキ」ということもあり、ウキ止めを竿1本半にセットし、ウキは「デルタEX SSS−00」のガン玉無しからスタート。すると、すぐに30cm前後のメジナが立て続けにヒット!仕掛けが立たないうちにメジナが食っているようだ。そこで、ウキ止めを竿1本まで上げハリスにG8のガン玉を段打ちし早めに仕掛けを立たせて、その立ったままの状態で仕掛けをウキごと沈ませてアタリを取れるように変更した。すると、予想通りコンスタントにイサキがヒット!数匹のイサキをキャッチした後「うわー、鈴木さんイサキ釣ってるし!俺も早く釣らないと!!」と田中君も戦闘開始!初めは、大きなサラシに苦労していたようだが、メジナとイサキを織り交ぜて順調に数を伸ばしている。さすが「オヤジ超え」を宣言しただけのことはある(笑)裏本場がコンスタントに釣れていると、気になるのは本場の加藤さんの事。もしかして、釣れてないのでは?という心配もあり休憩ついでに覗いてみると「勝っちゃん、こっちでもイサキとメジナが釣れているよ!」とご満悦。昼近くになると、太陽も真上に上がり気温も上昇。燦々と太陽の日差しが照りつける「夏の磯場」では「休憩」を挟み水分を補給しながら釣りをしないと熱中症や脱水症状になってしまい大変なことになる。そのため、三人で冷たい飲み物で喉と体を冷やしながらイサキを釣り続けた。そんな中、足元のエサ取りの下に数匹の大きな影が・・・そう、奴が現れたのである!小さい型だと40〜50cm、大きい型だと80cmは超える大きさで6〜8匹の軍団「シマアジ!!」。その姿を見ただけで興奮する!田中君と一緒に狙ってみたが、コマセには反応しているようだが、付けエサには一向に見向きもしない。でも、あの大きい方は掛っても取れないかも・・・と、半分あきらめてしまった私は沖狙いにチェンジ。すると、沖狙いに変更した私の竿に大型の魚がヒット!竿は元から曲り、一杯に閉めているドラグがズルズルと引き出される・・・「えっ!もしかして!」と思いながらやり取りを続け、足元で「ギラッ」と光った魚は60cmを優に超える「イスズミ」・・・私は、この一発で気力体力を消耗しノックアウト・・・(泣)
困った時の神頼み?岡田さんに連絡。「あの〜、シマアジってどうすれば食うのですか?」帰ってきた言葉は「イワシのブツを撒きながら、石鯛竿でワイヤーハリスを使って磯際に這わせれば釣れるかもしれないけど、お前らじゃ釣れないよ・・・バラシたらみんなで笑い話にするから連絡くれよ〜」と・・・イスズミ&岡田さんにダブルノックアウトをくらった私を横目に、足元のシマアジを狙い続ける田中君だったが、最後に磯際でヒットさせた魚は「アイゴとサンノジ」で田中君もノックアウト・・・最後に残ったのは加藤さんだったが、加藤さんはバッカンを流されノックアウト・・・と、最後には若手三人そろってダウンである。しかし、貸し切りの横根で狙いのイサキは大漁!オマケにタカベやメジナのお土産付きとあれば三人とも満足した釣果と言わざるを得ないでしょ。
<あのシマアジ、いつかは取って食ってやる・・・by鈴木

<使用タックル>

ロッド・シマノ 極翔磯1.5−530

リール・BB−XテクニウムMG2500

道糸・サンライン 磯SPマスラード2.4号

ハリス・サンライン 松田SP競技ブラックストリーム2.5号

ウキ・ウキ工房 デルタEX SSS−00・G3(ピンク)

※遠投時 デルタEX S−0(ピンク)+たかが棒ショートオレンジを付けて使用。

ハリ・金龍 勝負チヌSS(ストロングショート)テスト品

その他・YOU−SHIデバイスS(イエロー)

コマセ・マルキュー 遠投ふかせTR×2袋 グレパワーV9SP×1袋 オキアミ6kg

付けエサ・マルキュー 食わせオキアミSP−M 特選むきエビ

横根への渡船は「すさき丸」
TEL0558−22−9074

宿泊は「温泉旅荘 遊」
TEL0558−62−2564                                               BACK