鈴木勝也の(で)ぶらり釣りの旅
MFG東日本伊豆大会に参加してきました。


優勝・・田中・駒澤さんペア







今年は、まだ6月なのにアイスが食べたくなる気温が多くなっています。数日前も熊谷では39,8℃という気温が観測され、体が溶け始めそうな私であります・・・そんな夏も迫った626日、MFG東日本主催「がんばれ東日本!復興親善海釣り大会」の伊豆大会が南伊豆の大瀬に大会本部を設置し開催されたので参加してきました。
今回の参加メンバーは、関東支部の新支部長、矢島さん・ウキ工房カップ個人戦準優勝、加藤さん・最近オヤジ超えを宣言した田中君・そして、食っては寝てを繰り返す私・・・4名の若手に引率係?の元支部長北村氏の計5名である。当初、田牛・大根への釣行予定でしたが、台風5号の影響でウネリが高く海は荒れ模様・・・
当日の朝、田牛港へ到着すると喜一丸の船長が「申し訳ないけど、今日は波が高くて船が出せない・・・」とのことで、急遽、釣行場所を妻良の離岸堤に変更しての釣行となりました。
遅れて妻良港へ到着したので磯場はほとんど空いていない・・・そんな中、北村氏と加藤さんは磯場へ、私を含めた3名は離岸堤へ上がりました。

釣り場に着くと、台風の影響でウネリが高く、それに加えて大量のゴミや海藻が内側に溜まっており釣りにくい状況でした。釣り座を見てみると、堤防の先端部分には沖側からのテトラが入っており、先端はそのテトラ際を釣るポイントでした。「本命ポイントはココだな!」と思いながらも若手から順番選びを開始。一番の若手、田中君はやはり先端のポイントを選んだ。そして、その内側に矢島さん、その内側に私が入ることになり釣りをスタート。先にも書いたように、台風の影響でウネリが高く、それに加えて堤防の内側は大量のゴミや海藻が内側に溜まっており釣りにくい状況でした。仕掛けを入れるたびにゴミが絡まり、しかも、やっと仕掛けが入ったと思えばエサ取りの小サバがおりコマセと付けエサを同調させてしまうと全てエサ取りのサバの餌食となってしまう・・・「サバとゴミのコラボレーション!」これには勝てない・・・開始してから一時間ぐらいたったであろうか、渡船の上に2名の人影が・・・
私・・・ 「矢島さん、あれもしかして北村さん達じゃないですかね?」

矢島・・・「えっ、そんな訳は無いですよ!だって一時間ぐらいしかたってないですよ」
私・・・ 「でも、二人いるよね・・・タツ、あれオヤジか?」
田中・・・「そうですね!あれ、オヤジっすね!」
三人で目を見合わせキョトンとしてしまった・・・船が近くに寄ってきて・・・
北村・・・「どうだ?釣れてる?」
私・・・「どうしたんですか?だってまだ一時間ぐらいしかたってないですよ・・・」
北村・・・「あそこのポイントには魚がいない」・・・(どこかで聞いたセリフ・・・)
私・・・「そんな訳ないですよ、一時間しかやってないのに・・・船長!駄目だよ、こんなわがまま言うオヤジをこっちに連れて来ちゃ・・・」そんなやり取りをしながら、私達の内側で北村氏と加藤氏も釣りを開始。
そんな中、若手の田中君に待望のヒット!そして、またヒット!と連続でメジナを釣り始めた。メジナが食ってくるのは堤防の先端部分のテトラ際のみ。そのため、田中君が数匹釣った所で少しだけその場所に入れてもらった。
実は、今回の釣行ではどうしても魚を釣りたい理由があった。それは、金龍さんから近日発売される「勝負チヌSS(ストロングショート)」のプロトタイプを送って頂いており、そのハリを使って魚を掛けたかったからである。それに、テトラ際のポイントでは、掛かったメジナはテトラの中に逃げ込むので多少強引にでもテトラから引き離さないとキャッチすることはできない。この「勝負チヌSS」の強度をテストするには最高の状況だと思ったからである。そのため、田中君にお願いをしてポイントに入れてもらい「勝負チヌSS2号(プロト)」をセットして釣りを開始。ウネリが大きく仕掛けが安定しないため、「デルタEX SSS B(ピンク)」にガン玉Bを三段に打ちウネリでも波で仕掛けが振られず安定するようにした。
通常、ウキの浮力表示のオモリをセットするのが一般的だが、今回の場合は大きいウネリの中で「仕掛けをキッチリタナまで馴染ませるのが第一前提!」しかも、ただ道糸とハリスの直結部分にオモリを付けて馴染ませただけだと、ハリスが横に振れ過ぎてしまいテトラに引っ掛かってしまったり魚が付けエサを食いに来た時にも付けエサが不安定すぎて食えない時もあるのでは?と思ったからである。
それじゃ、5Bとかのウキを使えば・・・と、思われるかもしれないが、ウキが浮きっぱなしだとウネリで仕掛けが上下左右に動きすぎてしまい、これも魚が付けエサを食いにくいということと、ウネリに仕掛けが持って行かれた場合、「仕掛けを張って待つ」ということがやりにくいからである。
そんな私の思いが通じたのか?仕掛けがタナまで入りウキが沈んだ状態で張って待つと30cmを超えるサイズのメジナをキャッチ!
とりあえず結果が出て嬉しかったが、このサイズではテストにならない・・・
そこで、もう少し釣りを続けさせてもらうと・・・先程と同じように仕掛けを張った瞬間に「ゴン!」と、前のメジナのサイズとは明らかに違う大きいアタリが出るのと同時に竿先を引き込んだ。「これは、大きい!」と瞬時に判断し、強引にテトラから引き離し海面に姿を現したのは40cmを超える口太メジナ。タモに収め計測してみると、この時期には貴重なサイズの43cmであった。もちろん、ハリはビクともしていない・・・そりゃそうでしょ、なんたって「ストロングでショートなハリ」ですから(笑)・・・また、刺さりも抜群でメジナの口にガッチリ掛かっていました。思わず写真をパチリ。
信頼のおける「ストロングショート」ですから、大型のメジナでも強気でテトラ際から引きずり出せます。もちろん、テトラ際で掛かる大型のクロダイにも威力を発揮するでしょう!
「今日の俺の仕事は終わった・・・」と魚を外し写真撮影していると・・・魚の匂いを嗅ぎつけた北村さんが堤防の先端に登場!そして、試行錯誤しながら同じようにメジナをキャッチ。その後も、みんなで代わる代わるローテーションしながら全員がメジナを手にした所で終了時間になってしまった。南伊豆の大瀬港へ戻り検量。それで、大会の結果は・・・
なんと!優勝・田中君・駒澤さんペア。そして、私は、当日参加者の中で一番大きいメジナをキャッチできて「特別賞」を頂いた。今回の大会は、海が荒れ模様だったためか?大型のクロダイも釣れ上がっており、改めて伊豆半島の魚影の濃さを感じた大会となった。
翌日は、関東の若手が下田沖根「横根のイサキ」に挑む!・・・ですが、近日、アップしますので、次回の更新をお楽しみに!

 <鈴木勝也使用タックル>

ロッド シマノ 極翔磯 1.5−530
 リール シマノ BB−XテクニウムMG2500DXG
 ライン・道糸 サンライン 磯スペシャルダイナード 2号

 ハリス サンライン 松田SP競技ブラックストリーム 2号
 ウキ・ウキ工房 デルタEX S ピンク 3B・5B

ハリ・金龍「勝負チヌSS2号」

 その他・YOU−SHI デバイスS(イエロー)

 コマセ・マルキュー 遠投ふかせTR グレパワーV9SP 各1袋にオキアミ9kg

 付けエサ・マルキュー くわせオキアミSP Lサイズ 特選むきエビ

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