新潟県能生海岸
トットコ岩は乗っ込み真っ最中!










 
春先は水温の変化が激しいため、食い渋り対策としてフェロモン系の「チヌパワーV10・白チヌSP」を用意したが、この日のクロダイは活性が高いため、使用せず新MP酵母入りでリニューアルした「チヌパワーV10白チヌ単体で使用した。(オキアミ6kg・チヌパワーV10白チヌ×2袋刺しエさは生オキアミと「くわせオキアミSP」をメーンに「白チヌ」に合わせて練りエサも「くわせ練りエサチヌ・白ダンゴ」を使用した結果、クロダイの食いは良いのだが エサ取りの多いときには目立つため、エサが底まで入らないことが多かった。

新潟県能生海岸・トットコ岩・ヒヨコのクロダイは乗っ込み真っ最中!

いつもの年ならゴールデンウィークが私のクロダイ釣りの開幕で、能登半島、新潟と北上して行くのだが、その能登釣行の
前々日、大量の黄砂でクルマが汚れたため、洗車をしていると腰が"ギク!"・・・「ヤバイ」・・・洗車は中断して家の中で横になるがすでに遅し・・・夜になると寝返りもできなくなってしまった。
「北村さん、ごめん、能登行けなくなった。ギックリ腰だ」
と言うことで北村さんや庄内の仲間からの好釣果の報告を受けるも寝たきり老人の私はただ涙!・・・悲惨なゴールデンウィークとなってしまった。
そんな訳で今回の釣行が今シーズン゜のクロダイの開幕で、いつになくヤル気満々で出かけたのだが心配なのは状況よりもガタガタになった"腰"・・・で、取り合えず案内してくれる長野支部のメンバーに歩かなくて済む釣り場をリクエストすると「分かってますよ、エイハブ船長を頼んでいますから。能生の「平島」でいいですか?」しかし、行って見るとすでに2人の人影があるため、この能生漁港の北に点在する「トットコ岩」に移動した。
見る方向によりニワトリに見えるところから「トットコ岩」と呼ぶらしい。

この日は関東から3人そして庄内から2人これを6人の長野支部のメンバーがサポートしてくれるのだが、メンバーは私の場合はサポートではなく介護だと言う。この長野の連中だが松本の暴れん坊・土屋勝正から「おやじに釣らせるな」と言う指示がでているらしく、この日の刺客は吉本とのこと。しかし、吉本なら願ってもない。カレは磯の上のオモチャなのだから・・・1番北にある名も無い小さな磯に庄内のクロダイ番長そして「チーム・ローガンズ(老眼)」リーダー北村、その手前に長野と庄内のメンバー、私は足場が良く平らな「ヒヨコ」に・・・暴れん坊・土屋は1番南に位置する釣り場に入った。(大きなトットコ岩の近くにあるから「ヒヨコ」かぁ〜適当な名前だ。きっと土屋が付けたのだろう)
それにしても要介護の私
を相手に情けない。よし、「今日は暴れん坊の見える対面でビシバシ釣ってやろうじぁーないか」と対面に釣り座を構えることにした。しかし、南西の風が正面から吹き付け釣り難い。
フィールドプラス(S)0をセットしてウキ下3ピロで20mほど沖に振り込む。
一投目、すぐに風で手前に寄せられてしまう。どうやら潮は動いていないようだ。そこでウキを
フィールドプラス (SS)に変更し、ハリスにG3とG5のガン玉を段打ちにすると仕掛けが戻されるのが遅くなり二投目で早くもアタリ!・・・しかし、クロダイではなくメバル。
そしてウキ下を竿1本半にし、底を引きずると三投目でクロダイがヒット!・・・
「もう釣りやがった、ヤッてらんねー」と吉本の声。35cmほどだが時間をかけて取り込む。これで対面の暴れん坊にプレッシャーはかかったはず。そしてこの直後、再びヒットしたが30cmほどの小型のため、リリース。さらに20分ほどして今度は42〜43cmをゲット。ここで・・・
「吉本、ここでやれ、まだエサが残るからすぐ釣れるぞ、オレは内側を狙うから」と釣り場を譲る。これには狙いがあり、まず、私の釣れたポイントで食わせられない吉本をオモチャにし、さらに食わせてもバラすことも期待。さらに更に、ここの内側の釣り場はなんどやっても釣れたことが無い」と言う暴れん坊にプレッシャーをかける。これらが狙いだ。現に短時間だが私も2回ほど竿を出したことがあるがフグが多くて釣れなかった。しかし、水深も2.5ヒロほどで根が多く大型が食いそうなポイントだ。
ポイントを内側に移した私は毎回のようにハリが無い。大型のフグが底付近にいるようた。しかし吉本は案の定「エサが残るんだよね、アタってもウキが戻っちゃう」と、こちらの狙いどおり苦戦している。これは、正面からの風で潮が上滑りしているため、エサを先行させることは出来ない。ウキが仕掛け(エサ)を引っ張っている状態で仕掛けが流れるためクロダイがエサを口にしたときウキ(フィールドマスターM(B))がその咥えたエサを引っ張ってしまうからだ。そのため、可能な限り小さいウキを使用することでクロダイがエサを咥えたときウキが引っ張る抵抗を少なくするのがこの状況ではベストなのだが吉本の使用しているウキはMサイズで大き過ぎる。向かい風のためだと思うが、強風でも無い限り小粒のウキでも充分釣りは可能だ。この日の風速はおよそ4〜5mで現に私はフィールドプラス (SS)で充分釣りになっている。小粒のウキの方が上潮の影響が少なく、エサを先行できない状況のときは食い込みが良い。
移動した私のポイントだが1時間ほど経過すると時々エサが入るようになり、ちょっと潮が動いた途端にヒット!・・・今度は良型のようで引きが強い。これも土屋を意識し時間をかけて取り込むと42〜3cmほどだ。この後、潮が動く、あるいは風が一瞬弱まるなど風による上潮の影響を受けない瞬間に連発する。この頃になると少し波が高くなり、1番北の磯の秋野、北村コンビが我々の磯に移動してきた。これで秋野と言う私のオモチャがもう一個増えた訳だ。
「さて、どんなことをして番長をオモチャにするか?」
私のポイントは食いが続き7尾目の45cmを上げた後、再びウキが入り沖に走って、ヒラを打った・・・45cm以上の良型のようだ。これを見た番長・秋野が「いいなぁ〜オレもそんな引きを味わいたいよ」と言うので
「よし、変われ」と番長に竿を渡す。
根だらけで、その根の位置が分からないと根ズレをするポイントのため必ずバラスと確信し、そのバラした瞬間を撮ろうと急いでカメラのところに戻り、構えた瞬間、予想は的中してバラシ!・・・ちょっとカメラを出すのが遅かったか?・・・いや、まさか速攻でバラすとは!・・・今回、唯一読みが外れたのは番長の早過ぎるバラシ。
「なんだよ、根だらけじゃーねぇーか最初に言ってよ」
「バラシが速過ぎて言うヒマがねぇよ」・・・この後、番長は自分のポイントに戻ると下り潮が動き出し仕掛けを張った状態で流せるようになった番長、チャンス!・・・
さすが庄内の番長、この瞬間を逃さず掛けたが、30cmほどの小型、そして「オレんとこは小さいのしか居ない!」と私の隣に割り込み37cmほどを取り込むが、がっくり肩を落とした秋野の姿は痛々しい?・・・でも見ている方は楽しい。
この日は全員型を見たが、バラシが多く、中には取り込んだ数よりバラした数の方が多いなんて猛者もいたが、この磯だけで16尾。期待通り楽しませてくれた吉本そして番長ありがとう。(ざまぁーみろ)
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