釣りオヤジの休日
房総・富浦のメジナ&クロダイ






 MFG東日本主催による「
がんばれ東日本・復興親善海釣り大会・房総大会」とやたらに長いタイトルが付いた大会参加のため、房総の富浦に出かけた。
千葉は一年ぶりになる。そして今回竿を出したのが富浦の「モッソー」で、この釣り場となると22〜23年ぶりになる。
 毎年この時期に千葉で開催されるMFG東日本主催の大会だが毎回シケでまともな釣りをしたことがないが、今回は珍しくベタナギで参加者も80名と久々に盛大な大会となった。これは最近、房総が好調と言うこともあるようだが、その反面、渡船は満杯で釣り場が無い!・・・そんな折、この房総大会役員の「タケちゃんマン(伊藤 武)」から連絡があり・・・
 「富浦の磯は満員ですよ。どうします?」
 「いいよ、そしたらオレは勝也(鈴木勝也)と堤防にでも行くから。でも北村さん達だけでもなんとかならない
 「そしたらオレ達が詰めますから岡田さんも磯でやってください。モッソーでいいですか?」
 「どこでもいいよ、岩の上なら。モッソーはどこがポイント
 「先端ですけどイシダイ師が先端に入るから先端から右でやって下さい」と言うことで北村親子と加藤くんの4名で「共栄丸」に乗り込むと、話しでは共有磯のため別船のイシダイ狙いのお客さんが2名だけと聞いていたが、すでに4名のフカセ釣りの釣り人がタケちゃんマンから仕入れたポイントで竿を出している。そのため、中央付近から船着場までに4名並ぶが狭い!・・・私はいつもの通り、船着場に陣取るが左に潮が速いため、5〜6mも流すと北村さんのジャマになる。それでも開始から30分ほどは25〜30cm程度のメジナを数尾取るがコマセが効き始めると次第に食うポイントは先端に移動してしまう。
 仕方なく磯ギワを狙うがウミタナゴやイワシ、木っ端メジナなどでエサが入らない。さてどうしたら良いものやら?・・・潮止まりを待つしかないか?・・・
1番先端側に入った加藤くんの竿は頻繁に曲がるが、検量サイズ(25cm)に届かない。たまに大きく竿が曲がってもアイゴ!・・・先端の釣り人の活かしバッカンを覗くとクロダイを5尾に規定サイズのメジナも多数入っている。
 このグループは知り合いで・・・
 「岡田さん、船着け場は浅くてダメですよ。ここ空けますから入ってください、」と親切に言ってくれるがそうもできない。
 ここ「モッソー」は22〜23年前に、遠矢さんと共栄丸の常連で釣り仲間の山本さんの3人で一度竿を出して以来だ。前日に糸メーカーのパーティーで一緒になり、そのまま白浜に宿を取って、3人で、この夜はスナックを貸し切り、フィリピンのオネーちゃんとカラオケ三昧、そして仕上げは豪華な焼肉店ですごく重そうな遠矢さんの財布を軽くしてやった。ちなみに遠矢さんも私も酒は飲めません。
 このとき、「オレはメジナ釣りはあまりやらないが食べるのは好きだから」
と言う遠矢さん。ならばと昨夜軽くなった財布のお礼に遠矢さんのクーラーボックスを満タンにした覚えがある。
 しばらく腰を下ろして、若きころの感傷に浸っていると潮が緩んできた。とは言え、潮が命のメジナで潮止まりのメジナ狙いはキツイ!・・・足元にコマセを集中して20mほど先に点在するシモリ根周りを狙うがエサが残るのは2ヒロ前後までで、これ以上タナを深くするとエサは残らない。この2ヒロのタナでヒットするのは25cm前後の小型ばかりで、この他、ベラやメバル、アイゴ、ウミタナゴと、どうでもいいサカナしか釣れない。それでもポイントをズラしてなんとか32cm、38cmのメジナをキープするが、さらにエサ取りはパワーアップし、1.5ヒロまでしかエサが入らなくなる。しかし、コマセを撒くと、なにやら下から大型のサカナがイワシなどのエサ取りを突き上げるようになる。
 「スズキ?」しかし、目を凝らしてもそれらしきサカナは見えない。
 「もしかとてメジナ?・・・」

 コマセを撒き、その大型に追われて飛び跳ねる群れの中に1.5ヒロの浅いタナの仕掛けを投入するとウキが入った。これを見ていた北村さんが・・・
 「デカそうだね、メジナでしょう?」
 「多分ね、40cmあるんじゃーない」・・・クロダイとも思ったが全然竿を叩かないところをみるとメジナだろう、かなりの引きだ。しかし、足元で浮いたのは40cmほどのクロダイ!・・・これで大会の3位に入り、商品で貰ったマルキューのバッカンを持って翌週は沼津で娘とカレ氏を海釣りデビューに連れて行くこととなった。
 それにしても房総のクロダイってこんなにパワーがあったっけ?・・・・それともオレのパワーが落ちた?
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