夢よ再び・・・
竜飛岬で真夏のマダイにチャレンジ




 「真夏でもマダイが狙えるよ」と言う長谷川一也さんの一言で今回の釣行が決まった。

 暑い、とにかく暑い!・・・私の住む埼玉は連日35℃超えの猛暑、さらに節電に多少なりとも協力しているため、毎日が地獄だ。こんなときは涼しい東北に避難するのが1番。て、ことで全国的に梅雨明け宣言の出された7月14日〜16日、前回、4連発バラシの快挙を成し遂げた庄内のクロダイ番長、秋野 豊と再び津軽半島の小泊に出かけた。
 初日の14日は数日前に74cmが上がったと言うことで期待を込めて「黒島」に上がるが、エサ取りの猛攻と安定しない潮流技術不足から対応できずマダイは30cm〜42cmまでを7尾、クロダイ3尾で終わる。しかし、釣果よりも最も気になっていた暑さもなく、この日の最高気温はなんと24℃で快適な釣りが出来ただけで満足。
 翌15日、前夜の予報では西風で7mmの大雨と言う予報!・・・7mmの雨といえば豪雨だ。そんな訳で4時30分の出船を9時に伸ばしてもらい、のんびり朝食を済ませ港を出る。
この日から市場調査と言う名目で遊びに来た、シマノロット開発の松本志朗さん、地元の西和也さん、チームウキ工房青森支部からは地元東北の釣り雑誌「釣り東北」でマダイの原稿を多く執筆している長谷川一也、そして工藤勝昭青森支部長と言う頼もしい助っ人も合流して、再び「黒島」周辺の磯に分散して渡る。
 開始早々は良い潮、いや速すぎる潮が流れ、この潮が緩んだときがチャンスと予想するが、潮が緩むとエサ取りがさらに増し、練りエサで狙うと60cmほどのカンダイ、そして他の磯も40cm前後のマダイやクロダイは上がるものの良型のマダイはノーヒット!・・・全滅か?・・・
しかし、「黒島のハナレ」で竿を出す、前回4発バラシの番長から自慢げな携帯コール・・・
 「マダイ上げたよ」
 「型は?」
 「70cm弱かな」
 「なんだ、型の良いチャリコか・・・80cm超えなきゃーマダイじゃねぇよ」 (ちきしょう、ヤラれた)
 こうなったら恥も外聞もなく、長谷川くんと黒島の地方寄りに磯替えするがすでに逆潮になり、ポイントは激しい当て潮!・・・黒島の番長は磯に腰を下ろし、余裕で昼食を食べ、なにか叫んでいる。これを無視して、この当て潮の磯際に仕掛けを張りつけて狙うと、まずカンダイがヒット、そして40cm弱のマダイが3尾喰ってくるが当て潮はさらに激しくなり、この日は納竿。他のメンバーもクロダイは上がったもののエサ取りにジャマされてマダイは40cmまでに終わった。そして最終日・・・この日は予報も良く、権現崎の先端まで行けると言うことで期待を込めて地元勢お勧めの釣り場に入るが速い潮、そしてエサ取りの猛攻・・・これを嫌ってワンドの奥に入った番長がクロダイを2尾上げたたけで、近くのワンド内の磯に移動する。
 西さんの説明では30mほど斜め沖向きに大きなシモリ根があり、ここがポイントと説明してくれたが、ここには番長が入り、スタミナ切れの私は船付き場から竿を出す。
ここもエサ取りが多く、潮はほとんど動いていないが、磯ギワにコマセを集中して10mほど沖を狙うと30分ほどでチャリコ、大型のウマズラ、そして50cm弱、さらに30〜40cmのマダイの連続ヒットが続き「これはいけるかも?」と思ったのもつかの間、釣り場は、またもや激しい当て潮になり、釣りにならない。
磯の裏を狙うも1.5ヒロでも根がかりの連続で釣りにならない。番長もコンスタントに数を上げていたが当て潮になってからはヒットもなく、ジ・エンド・・・
 4号ハリスをブチブチやられた前回だが、今回は「カンダイだ」と言いはる長谷川さんの1発のバラシだけ・・・だが7〜8月の真夏でも充分マダイを狙えることが分かった。そして3日間通して最高気温が24℃と涼しく、別世界!・・・これがなによりうれしい。おかげで楽しい3日間を過ごすことができた。
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